こんにちは。舞原(@MaibaraOfficial)です。
留学で書く英語のレポートはどう書けば良いでしょうか。
落第点取る訳にはいかん
私はイギリスの大学院に留学しており、数々の論述テストやレポート、そして卒業論文をくぐり抜けてきました。
また、同大学院が授業とは別に開催している論文の書き方セミナーもしっかり参加し
英語の論文やレポートで高得点を取るノウハウを叩き込んでいます。
この経験から、留学で取り組む英語のレポートの書き方を分かりやすく解説するので参考にしてくださいね。
目次
留学先で書く英語レポートの書き方
「留学先で書く英語レポートの書き方」を解説します。
- 英語のレポートの書き方ポイント
- 配点基準を把握する
- 構成を整える
- 意見+根拠を基本スタイルで
- アカデミックフレーズを使用する
- 一文を長く書きすぎないように
配点基準を把握する
レポートにしろ卒論にしろ、配点基準が設けられています。
シラバスやカリキュラムの内容を確認すれば配点基準がわかるはずなので、しっかり読んでください。
これができていないとゴールも立てられず、一体どのような内容で仕上げれば良いのかわからなくなってしまうので
必ず配点基準は把握しましょう。
構成を整える
レポートをせっかく書いても、構成がぐちゃぐちゃだと読み手に理解されず加点されません。
基本的な構成だと
- Introduction
- 背景や問題点、自分の意見など大枠を軽く触れる
- Main Body
- 自分の最も伝えたいことを詳細に伝える
- Conclusion
- 自分の最も伝えたいことをサマリーして締める
さらにMain Bodyが枝分かれします。
見出しを何個か作り、自分の言いたいことを分けて書くイメージ。
Main Body
①見出し
→主張したい意見
・理由
②見出し
→主張したい意見
・理由
③見出し
→主張したい意見
・理由
日本語でも「理由は3つある。1つ目は〜」みたいに相手に理解してもらえるよう、順々に説明しますよね。これと同じです。
①見出し
XはYである。
1つ目の理由
→詳細を説明
2つ目の理由
→詳細を説明
3つ目の理由
→詳細を説明
以上の例のように話があっちいったりこっちいったりしないよう論理的に一貫性を持たせて論述しましょう。
コツは英語のレポートを書き始める前に、
論述内容の骨組みを立ててしまえば楽です。
見出しのタイトルを先に決めて全部並べてから、各見出しに詳細を後付けしていくイメージです。
意見+根拠を基本スタイルで
英語のレポートや卒論で加点対象になるポイントは
裏付けされた意見を述べているか。
つまり「その意見は主観的な意見ではなく、根拠があって客観的に言っているのか」にあたります。
その根拠は
- 研究論文の情報
- 政府や調査機関が出している統計データ
などから引用して自分の意見の根拠を示しましょう。
以下は一例です。
The participants manage to conduct task crafting as they interact with others and receive new knowledge or techniques from them. This outcome reflects the study of Berg, et al. (2010b) who also found that each aspect of job crafting is interrelated and stimulates to be conducted each other…
自分の卒業論文から引っ張ってきた
太文字が自分の意見で、その後の文が根拠を示している
一文目で自分の意見を述べ、二文目で研究論文でも同様の研究結果があることを述べて、
自分の意見の信頼性を高めています。
ちなみに、私のクラスメートには、主観的な意見ばっかのレポートを出しちゃって0点の人がいたので、しっかり根拠づけはしましょう。
アカデミックフレーズを使用する
当たり前ですが、話し言葉は使えません。
英語のレポートでは思ったことや感じたことを感想みたく書くのではなく、論述をするように書いてください。
イメージはニュースとかで出てくる評論家のような話し口です。
評論家っぽくなるためには、
アカデミックフレーズを使用しましょう。
けどアカデミックワードを全部覚えると大変なので、Manchester大学が出しているAcademic Phrasebankを参考にしながら書けば良いです。
①シーンごとにカテゴリー分けされている
②各トピックにフレーズ集が載っている
Phrasebankってあるだけ、アカデミックワードの宝庫ですね。
これ見ながらレポートや卒論を書けば問題ありません。
一文を長く書きすぎないように
日本人でよくありがちなのが、
thatやwhich, as など使いすぎて一文が長くなりすぎちゃうこと。
「短い文は稚拙な文章だ」と思い込んでしまい「できるだけ長く書こう」という思考になる人がよくいます。
自分では理解できていても、相手には読みづらい文章になってしまっては意味がないので、
シンプルに書くように意識しましょう。
さっき『自分の意見+根拠を基本スタイルで』で挙げた例がシンプルで理解しやすいのではないでしょうか。
長く書いちゃうとジャパングリッシュになっちゃうよ
英語のレポートで高得点が取れる裏技
「英語の卒業論文やレポートで高得点を取るための裏技」を説明します。
これだけ注意してやってくれれば良いです。
質の良い研究論文から引用する
自分の意見を述べるにせよ、過去に行われたある研究結果に賛同・批判するにせよ、
質の良い研究論文から引用できていれば高得点を狙えます。
研究論文は一口に全ての論文が良い論文と言えず、中には内容の薄いことが書かれていたり、研究の範囲が狭かったり使ったサンプル数が少なかったりと、
何かと欠点がある論文が多数です。
てか、完璧の論文などありません。
研究論文の文末にLimitationsの章があるのはそのためです。
研究論文著者がLimitationsで欠点を自己評価することで「将来の研究論文ではこの部分ができなかったからこれを補って研究してね」というメッセージでもあるのです。
そういった欠点が少ない論文を自分でも評価して、質の良い論文を引用するのが
得点アップのポイント。
けど、しらみつぶしに研究論文を読むのも時間がかかるししんどいので、以下の3つを意識して論文を探してくれれば質の良い論文がすぐ見つかります。
- その分野で権威ある人が著者の研究論文
- 出版年が新しい研究論文
- Citationの数が多い研究論文
その分野で権威ある人が著者の研究論文
どの分野にせよ、
世界的に名声を受けている教授や研究者がいるはずです。
ある分野で権威ある人が著者の研究論文は、根拠として申し分無い情報であることが多いです。
非の打ち所がない素晴らしい研究結果を残しているから名声を受けてる訳ですからね。
自分の卒業論文やレポートに引用する情報としてばっちりでしょう。
出版年が新しい研究論文
情報は月日が流れるにつれて古くなります。
なので、昔に行われた研究よりも最近に行われた研究の論文の方が
信頼性が高い情報として扱われます。
基準は2000年に出版された論文よりも新しい研究論文を対象にしましょう。
Citationの数が多い研究論文
これが1番大事かもしれません。
Citationとは「引用」の意味で、この研究論文が他の研究論文でも引用された数を表しています。
つまり、引用数が多ければ多いほど世界中の研究者が
「その研究論文は自分の論文に引用できるに値する研究論文」
と認めたことになります。
なのでその研究論文には引用すべき情報がたくさん詰まっていると思って良いでしょう。
けど、出版年が古いと、比例して引用数が多い傾向にあるのであまりにも古すぎる論文から引用しないように。
基準は出版年が2000年以降ですよ。
引用数の見方ですが、Google Scholarを例に見ると
ある論文を検索かけると左下に「引用元」とあるので、ここの数字を見ます。
上の例だと1254回も引用されている論文とわかるので、卒業論文やレポートに引用できる論文と言って申し分無い数字でしょう。
引用源の基準ですが、分野によってまちまちなので、引用数が多いかどうかは同ジャンルの論文と比較してみて数が大きい論文を選ぶと良いですね。
英語の研究論文の検索サイトをお探しの方は以下の記事をどうぞ。
留学で書く英語レポートの書き方が学べる本
以上で述べた英語論文やレポートを書くポイントを意識すれば高得点を狙えるでしょう。
ですが、今回説明した内容は紹介したい内容のほんの一部なので、時間に余裕がある人は以下のような本を読んで勉強しておくと良いです。
留学まで何すればいいかわかんない人は卒論の書き方を事前に勉強しとくとよい
— 舞原@院留学🇬🇧/外資IT (@MaibaraOfficial) March 24, 2022
【理由】
・卒論単位は落としたら一発アウト
・留学中、勉強時間が確保できなくても安心
・レポート等の論文作成にも役立つ
おすすめはこれ
Undergraduate用だけどNCUKの大学院進学準備コースでも使われるくらいの良書 pic.twitter.com/mlrxIwKBYo
Amazon:The Undergraduate Research Handbook (Macmillan Study Skills)
高いIELTSスコア持ってないから英語勉強ノウハウのツイートをしない私だけど有益と思い共有です
— 舞原@院留学🇬🇧/外資IT (@MaibaraOfficial) March 25, 2022
卒論の書き方が分かっても文書けないと意味ないのでこの本もおすすめ
卒論に加えレポート、筆記テストと書くもの全てに適用可
院生用だけど高校生や大学生にも読まれてる
419件の評価で⭐️4.6と良書です pic.twitter.com/CORKw4yd0y
Amazon:Academic Writing for Graduate Students: Essential Tasks and Skills
両書とも留学生向けの大学院準備コースで使われる公式テキストなので、何かと書き物が多い大学院生向けに適した内容になっていますよ。
時間に余裕があれば手に取ってみてくださいね。
最後に
最後までご覧いただきありがとうございました。
英語の卒業論文やレポートで高得点を取るためのポイントを紹介しました。
【英語論文やレポートで高得点の基本】
- 配点基準を把握する
- 構成を整える
- 意見+根拠を基本スタイルで
- アカデミックフレーズを使用する
- 一文を長く書きすぎないように
【英語論文やレポートで高得点の裏技】
- 質の良い研究論文から引用する
- その分野で権威ある人が著者の研究論文
- 出版年が新しい研究論文
- Citationの数が多い研究論文
上記を意識して論文やレポートを書いてくださいね。
留学先で英語の卒業論文を書かれる方は以下の記事を参考にしてみてください。
実際に私がイギリスの大学院で書いた卒業論文を例に解説してますよ。
以下の記事は英語の卒業論文でdistinction取るためのポイントを10つまとめてます。
それでは!